世田谷区 奥沢 自由が丘 総入れ歯 入れ歯 歯科 歯医者 宮下歯科医院

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真の総入れ歯の治療目的

②診査・診断

 

全身的な事に関しては、本人も昔の事で忘れていたりする事もあります。また更に詳細に治療前に知っておきたい事がある為、「全身に関する質問表」に記載してもらいました。

①全身に関する質問表

全身の症状、状態に関する130問の質問事項が書かれています。
その方が過去の事で忘れていたり、意識するに足らない些細な事でも診断をするのに大きく役立つ事があります。その為の質問表です。

全身に関する質問表
質問表から、新たにわかった内容
アレルギーの項目
金属アレルギーがある事がわかりました。

その為、総入れ歯の材料は、金属床でなく完全重合されてモノマーの溶出がなく、過敏症・アレルギー症が非常に出にくいポリカーボネート樹脂を使って製作する事にしました。

外傷の項目
約40年位前バスの事故に合い、頭蓋骨骨折し、その時から「頭痛」「めまい」を感じているという事がわかりました。また、その頃から「くいしばり」がおきている事がわかりました。

バスの事故で頭蓋骨骨折した為に、首の骨(=頚椎)が外傷を受け、くいしばりが始まり、背骨全体(胸椎、腰椎)も同じく外傷により歪み、圧迫骨折や膝痛の間接的な要因になった可能性があります。

バスの事故で頭蓋骨骨折。

次に、全身の影響が総入れ歯を作る上で重要な顎の骨、顎の関節にどのように出ているか、また、顎の骨の中に異物や歯の根が残っていないか調べる為、レントゲン撮影を行いました。

②デジタルX線診断
デジタルレントゲン

今までのフィルムを使い現像を行うX線撮影と違いデジタルで行う為、被曝量が1/8に軽減され、しかも鮮明に写ります

デジタルX線診断から、新たにわかった内容
パノラマ撮影(お口全体の撮影)
お口全体のレントゲン写真
顎の骨の中に歯の根、異物が残っていない。

このまま総入れ歯を作る事ができます。

顎の骨が太くてしっかりしている。

安定した総入れ歯を作りやすい環境です。

左の下の顎の発達した皮質骨(骨の表面を構成する硬い部分⇒白い太い線)が前方に長く延びています。

「全身に関する質問表」により浮かび出てきた、本人が忘れていた約40年位前の(まだ自分の歯があるうちの)バスの事故での頭蓋骨骨折の衝撃により、首の骨(頚椎)、背骨全体(胸椎、腰椎)が外傷を受け、特に左側が強く影響を受けた可能性があります。それが原因でくいしばりが起こり、その結果、その場所に力が加わり、皮質骨が肥厚したものと思われます。

顎関節撮影(口を閉じた時、開けた時の顎の関節の撮影)
お口を閉じた時と、大きく開けた時の顎の関節のレントゲン写真
関節頭の前上方が凹んで平らになっている。(上写真 B-1・B-2)

「外傷」と「くいしばり」が原因と思われます。

関節頭の前上方が凹んで平らになっている。
左の関節窩の方が深い凹みになっている。(上写真 A-1)

事故の外傷により頚椎、胸椎、腰椎が歪みくいしばりも起こり、左側の関節頭が周囲の筋肉の緊張により後上方に引っ張られ負荷がかかり、関節窩が深い凹みになったと思われます。

左の関節窩の方が深い凹みになっている。

以上、「全身に関する質問表」「デジタルX線診断」により、今までの経緯と顎を含めた全身状態がほぼわかってまいりましたので、次に、総入れ歯との相関関係を筋肉反射テストを使い調べていきます。

テストを行う事で、更に色々な事がわかってまいりました。

③筋肉反射テスト
筋肉反射テストから、新たにわかった内容
筋肉反射テスト
まず下の顎が左にずれていて、噛み合わせの高さが低い事がわかりました。

約40年位前のバスの事故での頭蓋骨骨折により、首の骨(頚椎)、背骨全体(胸椎、腰椎)が歪み、頭痛、めまい、くいしばりが起こり、10年後にはその影響をかなり受け、左下の前歯を残し下の顎はすべての歯を喪失しています。

その後、金属床の部分入れ歯を作ってもらったようですが、事故による骨格の歪みにより、左の下の顎が後上方に引っ張られた事への改善や、全身の骨格の歪みを取らずに形取り(印象)、噛み合わせ(咬合)を決定した為、その時の噛み合わせが低く噛む位置も、正常な下顎の位置より左にずれて噛んだ位置になり、その状態で入れ歯が出来上がってしまったように思われます。

その為に、30年前に金属床の部分入れ歯を入れてから背中が凝り始めたというのも理解できます。

次に、下の写真に示しましたが、右下奥歯の内側斜線部と、左下奥歯の内側の縁(太い線)が筋肉反射テストで問題がある場所である事がわかりました。


下顎の総入れ歯

下顎の総入れ歯
(筋肉反射テストで問題がある場所)

上顎の総入れ歯

上顎の総入れ歯

圧迫骨折し左に歪んだ骨格(胸椎)が、更に左に歪まないように、下の顎が更に左にずれないように、舌を反対側の右下奥歯の内側に無意識に押しつけていた可能性があります。(くいしばりの原因になっていた可能性が大きい。)

圧迫骨折の主な原因は骨粗鬆症によるものですが、もし、入れ歯を作る時、骨格矯正をして全身の骨格の歪みを取り、筋肉反射テストにより、噛み合わせの位置・高さを正確に割り出し入れ歯を作っていれば、被害も最小限で済んだかもしれません。

その証拠に、先程説明した筋肉反射テストで発見された問題の箇所の古い入れ歯の調整(削合)や、骨格矯正を行う事により、左側でもだいぶ噛めるようになりました。

さらに、背中の凝り、膝の痛みも軽減してきた為、前の病院で作ってもらった総入れ歯の調整を終了し、新しい入れ歯の製作に取りかかる事にいたしました。

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