入れ歯が口の中で浮かび、硬い物が食べられない

この方は、昔から家族ぐるみで当院に通って頂いている方の
紹介で来られた、84歳の男性です。
下あごの土手がなく、総入れ歯が吸着しにくい状態でした
10年前に近くの歯科医院で上下総入れ歯を作られたそうですが、入れ歯が口の中でプカプカ浮いてしまい、軟らかい食べ物は良いのですが、硬い食べ物「せんべい」または、弾力のある食べ物「たくあん」などは全く食べられない状態でした。

デジタルX線診断から、わかった内容
【パノラマ撮影(お口全体の撮影)】

レントゲン撮影の結果、下あごの骨は吸収してかなり細くなっており、下あごの土手がなく、総入れ歯が吸着しにくいことがわかりました。

安定した吸着の良い総入れ歯を作りにくい状況です。
【顎関節撮影(口を閉じた時、開けた時の顎の関節の撮影)】

本来丸い形の関節頭が尖っていて形が変形しており、
顎関節に異常があることがわかりました。


この結果から、吸着の良い総入れ歯を作るのには、かなりの困難が予想されました。
筋肉反射テストにより、総入れ歯を製作します
そこで、筋肉反射テストを行い、骨格のゆがんでいる所を探し出し、骨格矯正を行いました。
骨格がまっすぐになり、ゆがみが取れた状態で、個人トレー(前述)といって、その人のあごに合わせて製作した形取りの道具を使い、精密にあごの形取りをします。
すると、下の写真のように出来上がった総入れ歯の縁の形(黒のライン)が
だいぶ違ってきます。

これにより、総入れ歯の吸着がかなり良くなるだけでなく、入れ歯を入れることにより、骨格のゆがみも起こりにくくなります。
また、筋肉反射テストで、上下総入れ歯の高さが骨格をゆがませない高さに調整できる為、体に合った入れ歯になり、最終的に「せんべい」でも「たくあん」でも平気で食べられるようになりました。
下の写真の新しい総入れ歯では、骨格がまっすぐになり、ゆがみが取れ、舌が正しい位置に来ることで、歯列が少し左に寄りました。
そして、筋肉反射テストで舌の動きを阻害しないよう、舌の幅を考えた奥歯の配列にしました。
そのため、しゃべりやすく、舌が動きやすく、入れ歯がはずれにくくなりました。

もちろん、噛み合わせも筋肉反射テストを使い、骨格がゆがまないように細かく調整いたしました。

口元の若返りも、実現しました
さらに、上の唇に縦皺(しわ)が入り老けて見えないよう、前歯は少し外に拡げています。
これも筋肉反射テストで調べ、全身に合った形にしています。


以上、見て頂きましたように、
下のあごの土手がなくても、筋肉反射テストを使い、
全身に合った形で総入れ歯を製作すると、良好な総入れ歯ができます。
(ただし「噛む力」や「あごの下の筋肉の緊張状態」などにより個人差はあります。)
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